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口腔外科

Oral surgery

(公社)日本口腔外科学会認定「口腔外科専門医」による診療
口腔外科|あぶかわ歯科・口腔外科 – ときわ台駅徒歩2分

Oral surgery

口腔外科

口の中が腫れている、できものがある、白くなっている、触れると痛い

お口の中(歯ぐき、舌、頬、口蓋)や唇(くちびる)にはさまざまな病気ができます。予後がよいものから、放っておくと悪化するものもあります。早期診断・治療のためにお早めにご相談ください。当院では画像検査、病理検査、血液検査などを駆使して正確な診断を行います。

口唇のできもの
口唇のできもの
頬粘膜のできもの
頬粘膜のできもの
白いできもの
白いできもの
歯ぐきのできもの
歯ぐきのできもの
口の底部のできもの
口の底部のできもの

頬(ほほ)が腫れた、ほほにできものがある

歯が原因でその周囲に炎症を起こしていることがあります。痛みが強い場合や症状が長く続く場合はお早めにご相談ください。

ほほが腫れている
ほほが腫れている
ほほにできものがある
ほほにできものがある

インプラントをしたい

入れ歯が安定しない、ブリッジにはしたくない、全身的な病気があってもインプラントができるのかなど、さまざまなお悩みがあると思います。当院ではそれぞれの患者さんに最適な治療法を提案します。院内に詳しい資料を用意していますのでご相談ください。

当院のインプラント治療の特徴

  • インプラントを初めて開発し、科学的効果が蓄積されたノーベルバイオケア社のインプラントを使用しています。
  • 3D画像を用いたガイドサージェリーを導入していますので、正確な治療が可能です。
  • 超音波切削器機(ピエゾサージェリー)の使用など、最新医療機器で体力負担の少ない治療を目指しています。
  • これまで多くのインプラント治療と研究を大学病院で行ってきましたので、患者さんの要望にそった無理のない治療を提案いたします。治療の決断から治療後のケアまで十分なコミュニケーションのうえ進めていきます。
  • 埋入手術に際しては、歯科麻酔専門医による静脈内鎮静を(うとうとした状態となる)行うことができます。ご希望の方はお知らせ下さい。
インプラント
インプラント
インプラント
インプラント

3D画像から最適なインプラントの位置をシミュレーションしたのち、インプラントの埋入となります。

受け口、前歯が出ている、あごが曲がっている

あぶかわ歯科・口腔外科では
顎変形症の治療を行っています

あぶかわ歯科・口腔外科では
顎変形症の治療を行っています

顎変形症は歯並びの異常だけでなく、あごや顔の形態異常を起こしている状態です。
われわれは矯正歯科医とのチーム医療によって、咬み合わせや顔の美的不調和を改善します。

★当院ではサージェリーファースト法による顎矯正治療に力を入れています。

サージェリーファーストとは?

はじめに一般的な治療法をご理解いただく必要があります。
一般的な顎変形症の治療(顎矯正治療)は、

  • 手術前の矯正治療
  • 顎矯正手術
  • 手術後の矯正治療
の3つのステップにより行われます。

一般的な治療法(治療期間:4年前後)→ 保険診療
通常の治療法(治療期間:4年前後)
安定した治療効果が得られていますが、治療期間がとても長く、顔の美的不調和の改善がすぐに得られない欠点があります。

一方でサージェリーファースト法は、矯正治療の前に手術治療を行いますので、顔の美的不調和がすぐに改善される利点があります。
術前矯正を省略するため、治療期間を短縮できます。治療費は一般的な治療に比べて高額になりますが、通院回数が少なくて済みます。

サージェリーファースト法(治療期間:1年半から2年)→ 自費診療
サージェリーファースト(治療期間:1年半から2年)

下顎前突症の治療

下顎枝矢状分割術により咬合を改善

下顎前突症の治療
術前
下顎前突症の治療
術後3か月

下顎枝矢状分割術により咬合を改善

上顎前突症の治療

上顎前歯部骨切り術により咬合および歯肉の露出を改善

上顎前突症の治療
術前
上顎前突症の治療
術後3か月

顔面非対称の治療

ルフォー骨切り術および下顎枝矢状分割術により咬合を改善

顔面非対称の治療
術前
顔面非対称の治療
術後3か月

術式は下顎枝矢状分割術、下顎枝垂直骨切り術、前歯部部分骨切り術やルフォー骨切り術、オトガイ形成術など、病状により最適な術式を提案します。

オトガイ形成術について

唇が閉鎖しにくいなど、機能障害がある方の治療を主に行っています。顔面高径の比率や鼻との位置関係も考慮しています。チタンプレート、吸収性プレートの両方に対応します。短縮の場合は下顎管(神経走行)の位置にも依存しますので、CTでの評価後に短縮量を決定しています。下顎枝矢状分割術(SSRO)や下顎枝垂直骨切り術(IVRO)との同時手術も可能です。

オトガイ形成術
オトガイ形成術

オトガイ形成術後も、経時的な精密触覚機能検査を行っています。客観評価により神経機能の回復を実感してもらい、患者様の術後の安心感につながるようにしています。

睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の治療としてのオトガイ形成術

保存治療としてのCPAPや口腔内装置が奏功しない方に検討します。Phase 1と呼ばれる鼻や喉の手術で効果が不十分な場合に行います。
当院では専門の医療機関と連携して治療を進めます。

当院の顎変形症治療の特徴

  • かみ合わせをよくすることを第一に行っています。結果として審美的にも満足が得られることを目指します。
  • 手術治療をわかりやすくご説明しています。
  • 矯正歯科医と密接に連携して、治療計画を立案しています。
  • 国内外の大学病院で培った知識と経験に基づいて手術を行っています。
  • 大学病院での研究で得た技術で、術後の腫れや痛みを軽減しています。
  • 手術後は早期退院と社会復帰を目指した栄養指導をしています。
  • 手術チームは多くの手術を安全に行ってきた口腔外科専門の歯科医師です。
  • 全身麻酔は頭頸部手術に精通した麻酔科専門医が担当します。

不正咬合の種類

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上の歯が前に傾斜している状態です。下の歯全体が後ろに位置していても出っ歯に見えます。前歯で噛み切ることができなかったり、審美的な問題も生じます。

下顎前突(かがくぜんとつ)

下顎前突(かがくぜんとつ)

出っ歯とは逆に、上の歯より下の歯が前に出ている状態です(受け口)。上の顎が小さい、もしくは下の顎が大きいことで起こります。うまく食べ物が噛めなかったり、滑舌が悪くなったりします。

開咬(かいこう)

開咬(かいこう)

噛んでいても前歯がかみ合っていない状態のことです。発音が悪くなったり、前歯でものを噛み切ることが難しくなります。舌の癖や指をしゃぶる癖が原因で起こることもあります。

あごが痛い、口が開かない

顎関節症がよく知られていますが、あごの関節やその周囲にはさまざまな病気が生じることがあります。顎関節症の場合には、多くは低侵襲な治療が行われます。まれに外科的な対応が必要な場合があります。当院では最新の治療指針に基づいて治療を進めます。

院長による顎関節疾患に関する診療・研究実績

Abukawa H, et al. Does TMJ Function and Imaging Tools Help Differentiate Between Condylar Resorption and Mandibular Hypoplasia? Journal of Oral & Maxillofacial Surgery, 2020

正常な場合
口が開かない場合

習慣性顎関節脱臼(あごが外れる)

あごが外れてしまう方はご相談ください。
習慣性顎関節脱臼は以下の方に多いことが知られています。

  • パーキンソン病の方
  • 関節の可動性が大きい方(特に女性)
  • ご高齢の方

症状は下あごが前に出っ張り、口が閉じられなくなります。うまくお話ができません。片側だけの場合と両側の場合があります。自己血注入療法など、低侵襲治療が効果的な場合があります。

両側脱臼
両側脱臼
片側脱臼
片側脱臼

自己血注入療法とは?

腕の皮静脈から採取した数mlの血液を顎関節腔内に注入します。組織の線維化により下顎の動きを抑制することを目的としています。最近の国際的な文献では成功率は80%前後と報告されています。

自己血注入療法①
自己血注入療法②

実際の施術時間は10分程度ですので、ご高齢の方にも受け入れやすい治療法と言えます。
局所麻酔をしますので痛みはありません。施術後はすぐに帰宅できます。

顔をぶつけて歯が折れた、くちびるが切れた、かみ合わせがおかしくなった

歯が脱落してしまった場合は、冷たい牛乳生理食塩水に入れて当院までお持ちください。学校で受傷した場合は、保健室に“歯の保存液”がある可能性がありますので、まずは先生に相談するとよいと思います。緊急性があるのは永久歯の場合で、乳歯は再植を行いません。

永久歯 ⇒ すぐに再植・固定(早く処置できた方が予後がよい)
乳歯 ⇒ 血が止まれば問題ないことが多い

くちびるが切れた
くちびるが切れた
歯が折れた
歯が折れた

親知らずの抜歯について

親知らずを抜歯する最大の理由は、“100歳まで使う第二大臼歯(奥歯)を守る”ことだと思います。

親知らずは横になっていたり、半分しか生えていなかったりしますので、噛むことにはほとんど関わりません。
親知らずの放置は歯ぐきが繰り返し腫れるだけでなく、隣の奥歯の虫歯や歯周病の原因になることもしばしばです。生涯使う奥歯を守るためにも抜歯が必要な場合があります。

親知らずの抜歯が必要な場合には、25歳頃までに抜歯することをお勧めしています。
25歳を過ぎると抜歯後の治癒に時間がかかることが報告されています(アメリカ口腔顎顔面外科学会誌, 2007年)。

親知らずが腫れる
親知らずが腫れる

親知らずの抜歯は怖い?

患者様にとって怖さはあると思います。しかし手術は無痛的に行われ、術前に正確な診断をしていれば安全に終わります。
私のクリニックでは、患者様のストレス軽減のために以下のことが重要と考えています。

  • 適切な画像診断と病状説明
  • 短時間で手術を終える
  • 術中痛い思いをさせない
  • 進行状況をご説明する
  • 術後の症状(腫れや痛み)への対応
CT

CTの保険適応より正確な診断ができるようになりました。

当院では術前に十分な情報提供をしています。その親知らずの抜歯が本当に必要かを検討し、場合によっては抜歯を回避する方法なども提示しています。
コロネクトミーや2回に分けた抜歯など、神経麻痺のリスクが多少ある場合には、それを回避する抜歯術も可能です。

コロネクトミー(神経麻痺を避ける方法)

コロネクトミー
(神経麻痺を避ける方法)

どうしても“怖い”という方には静脈内鎮静法(リラックスした状態になり、ストレスを軽減します)も選択できますのでご相談ください。
また、“術後に腫れるのは嫌だ”という方にも対応方法がありますのでご相談ください。

静脈内鎮静法

静脈内鎮静法は熟練した歯科麻酔専門医が担当します。

根の治療をしても痛みが取れない

根の治療をしても病巣が治癒しなかったり、痛みが取れない場合があります。また、上の奥歯では蓄膿症(歯性上顎洞炎)の原因となっている場合もあります。症状が長期にわたる場合は、外科的な治療を行うしか方法がないこともあります。
当院では最新のCTによる正確な診断に加えて、専門の器具と材料を用いた外科的歯内療法を行っています。これまでの研究では、“再根管治療”よりも成功率が高いとされています。30分程度の手術時間で健康保険が適応されます。歯ぐきが腫れている、触ると痛いなどの症状があるようでしたらご相談ください。

外科的歯内療法(歯を抜かずに保存する)

病巣の完全除去

子供によくある口腔外科疾患

くちびる裏のヒダが張っていて歯に隙間がある。

上唇小帯の異常
上唇小帯の異常

痛みはないが腫れている。ガマ腫では切除しない薬剤の注入療法も行っています。
粘液のう胞では微小開窓療法など切らない治療も選択できます。

粘液のう胞
粘液のう胞
粘液のう胞(ガマ腫)
粘液のう胞(ガマ腫)

永久歯が埋まっていて生えてこない。

犬歯の埋伏
犬歯の埋伏

睡眠時無呼吸への対応

重力の影響を受け、舌根部が沈下して気道が狭くなる状態を閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)といいます。

当院では閉塞性睡眠時無呼吸が疑われる患者様を、診療指針(ガイドライン)にしたがって、関連診療科と連携して対応しています。

  1. 1.当院にて咬み合わせや、顎関節の診察を行います。
  2. 2.睡眠に精通した専門医に診察を依頼します(紹介状をお渡します)。
  3. 3.閉塞性睡眠時無呼吸症候群と専門医が診断し、口腔内装置(oral appliance: OA)の適応があると判断される場合に、当院でOAを製作します。

口腔内装置作成についてはこちら

マウスピース

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の治療としての顎矯正手術

保存治療としてのCPAPや口腔内装置が奏功しない方や、不向きな場合に検討される根治的な治療です。鼻や喉の精査が必要な場合もありますので、専門の医療機関と連携します。

オトガイ舌筋前方牽引術(Genioglossus Advancement: GA)→手術侵襲はMMAに比較して小さく、下あごが小さい方が適応。
上下顎前方移動術(Maxillomandibular Advancement:MMA)→手術侵襲は大きいが最も効果的な手術法。

いずれも気道を拡げるための手術です。上下顎前方移動術では、術後の咬み合わせを安定させることも重要ですので、矯正歯科と連携して治療を進めます(術後の歯列管理)。
睡眠時無呼吸は早期の症状改善が求められますので、治療期間を大幅に短縮できるサージェリーファースト法を行っています。

症例紹介
(睡眠時無呼吸の手術治療)

年齢・性別
30代男性
治療内容
閉塞性睡眠時無呼吸の改善目的に、上下顎同時移動術およびオトガイ形成術を全身麻酔下に行いました。
費用
総額 2,420,000円(手術および関連費用総額と矯正歯科管理費用総額の合計)
※自由診療とな ります。
治療期間
口腔外科医による手術および術前準備・術後経過観察期間が2か月、矯正歯科医による咬合管理期間が2か月
(通院回数8回)
可能性のあるリスク
出血、顔の腫れ、疼痛、神経麻痺、歯の損傷、術後感染、顔貌の変化、咬合違和感等
手術前CT写真 手術後CT写真

手術後に気道が拡大し、無呼吸症状が改善しました。