口の中が腫れている、できものがある、白くなっている、触れると痛い
お口の中(歯ぐき、舌、頬、口蓋)や唇(くちびる)にはさまざまな病気ができます。予後がよいものから、放っておくと悪化するものもあります。早期診断・治療のためにお早めにご相談ください。当院では画像検査、病理検査、血液検査などを駆使して正確な診断を行います。
口腔外科
Oral surgery
Oral surgery
お口の中(歯ぐき、舌、頬、口蓋)や唇(くちびる)にはさまざまな病気ができます。予後がよいものから、放っておくと悪化するものもあります。早期診断・治療のためにお早めにご相談ください。当院では画像検査、病理検査、血液検査などを駆使して正確な診断を行います。
歯が原因でその周囲に炎症を起こしていることがあります。痛みが強い場合や症状が長く続く場合はお早めにご相談ください。
入れ歯が安定しない、ブリッジにはしたくない、全身的な病気があってもインプラントができるのかなど、さまざまなお悩みがあると思います。当院ではそれぞれの患者さんに最適な治療法を提案します。院内に詳しい資料を用意していますのでご相談ください。
3D画像から最適なインプラントの位置をシミュレーションしたのち、インプラントの埋入となります。
あぶかわ歯科・口腔外科では
顎変形症の治療を行っています
あぶかわ歯科・口腔外科では
顎変形症の治療を行っています
顎変形症は歯並びの異常だけでなく、あごや顔の形態異常を起こしている状態です。
われわれは矯正歯科医とのチーム医療によって、咬み合わせや顔の美的不調和を改善します。
★当院ではサージェリーファースト法による顎矯正治療に力を入れています。
はじめに一般的な治療法をご理解いただく必要があります。
一般的な顎変形症の治療(顎矯正治療)は、
一方でサージェリーファースト法は、矯正治療の前に手術治療を行いますので、顔の美的不調和がすぐに改善される利点があります。
術前矯正を省略するため、治療期間を短縮できます。治療費は一般的な治療に比べて高額になりますが、通院回数が少なくて済みます。
下顎枝矢状分割術により咬合を改善
下顎枝矢状分割術により咬合を改善
上顎前歯部骨切り術により咬合および歯肉の露出を改善
ルフォー骨切り術および下顎枝矢状分割術により咬合を改善
術式は下顎枝矢状分割術、下顎枝垂直骨切り術、前歯部部分骨切り術やルフォー骨切り術、オトガイ形成術など、病状により最適な術式を提案します。
唇が閉鎖しにくいなど、機能障害がある方の治療を主に行っています。顔面高径の比率や鼻との位置関係も考慮しています。チタンプレート、吸収性プレートの両方に対応します。短縮の場合は下顎管(神経走行)の位置にも依存しますので、CTでの評価後に短縮量を決定しています。下顎枝矢状分割術(SSRO)や下顎枝垂直骨切り術(IVRO)との同時手術も可能です。
オトガイ形成術後も、経時的な精密触覚機能検査を行っています。客観評価により神経機能の回復を実感してもらい、患者様の術後の安心感につながるようにしています。
保存治療としてのCPAPや口腔内装置が奏功しない方に検討します。Phase 1と呼ばれる鼻や喉の手術で効果が不十分な場合に行います。
当院では専門の医療機関と連携して治療を進めます。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上の歯が前に傾斜している状態です。下の歯全体が後ろに位置していても出っ歯に見えます。前歯で噛み切ることができなかったり、審美的な問題も生じます。
下顎前突(かがくぜんとつ)
出っ歯とは逆に、上の歯より下の歯が前に出ている状態です(受け口)。上の顎が小さい、もしくは下の顎が大きいことで起こります。うまく食べ物が噛めなかったり、滑舌が悪くなったりします。
開咬(かいこう)
噛んでいても前歯がかみ合っていない状態のことです。発音が悪くなったり、前歯でものを噛み切ることが難しくなります。舌の癖や指をしゃぶる癖が原因で起こることもあります。
顎関節症がよく知られていますが、あごの関節やその周囲にはさまざまな病気が生じることがあります。顎関節症の場合には、多くは低侵襲な治療が行われます。まれに外科的な対応が必要な場合があります。当院では最新の治療指針に基づいて治療を進めます。
Abukawa H, et al. Does TMJ Function and Imaging Tools Help Differentiate Between Condylar Resorption and Mandibular Hypoplasia? Journal of Oral & Maxillofacial Surgery, 2020
あごが外れてしまう方はご相談ください。
習慣性顎関節脱臼は以下の方に多いことが知られています。
症状は下あごが前に出っ張り、口が閉じられなくなります。うまくお話ができません。片側だけの場合と両側の場合があります。自己血注入療法など、低侵襲治療が効果的な場合があります。
腕の皮静脈から採取した数mlの血液を顎関節腔内に注入します。組織の線維化により下顎の動きを抑制することを目的としています。最近の国際的な文献では成功率は80%前後と報告されています。
実際の施術時間は10分程度ですので、ご高齢の方にも受け入れやすい治療法と言えます。
局所麻酔をしますので痛みはありません。施術後はすぐに帰宅できます。
歯が脱落してしまった場合は、冷たい牛乳や生理食塩水に入れて当院までお持ちください。学校で受傷した場合は、保健室に“歯の保存液”がある可能性がありますので、まずは先生に相談するとよいと思います。緊急性があるのは永久歯の場合で、乳歯は再植を行いません。
永久歯 ⇒ すぐに再植・固定(早く処置できた方が予後がよい)
乳歯 ⇒ 血が止まれば問題ないことが多い
親知らずを抜歯する最大の理由は、“100歳まで使う第二大臼歯(奥歯)を守る”ことだと思います。
親知らずは横になっていたり、半分しか生えていなかったりしますので、噛むことにはほとんど関わりません。
親知らずの放置は歯ぐきが繰り返し腫れるだけでなく、隣の奥歯の虫歯や歯周病の原因になることもしばしばです。生涯使う奥歯を守るためにも抜歯が必要な場合があります。
親知らずの抜歯が必要な場合には、25歳頃までに抜歯することをお勧めしています。
25歳を過ぎると抜歯後の治癒に時間がかかることが報告されています(アメリカ口腔顎顔面外科学会誌, 2007年)。
患者様にとって怖さはあると思います。しかし手術は無痛的に行われ、術前に正確な診断をしていれば安全に終わります。
私のクリニックでは、患者様のストレス軽減のために以下のことが重要と考えています。
CTの保険適応より正確な診断ができるようになりました。
当院では術前に十分な情報提供をしています。その親知らずの抜歯が本当に必要かを検討し、場合によっては抜歯を回避する方法なども提示しています。
コロネクトミーや2回に分けた抜歯など、神経麻痺のリスクが多少ある場合には、それを回避する抜歯術も可能です。
コロネクトミー
(神経麻痺を避ける方法)
どうしても“怖い”という方には静脈内鎮静法(リラックスした状態になり、ストレスを軽減します)も選択できますのでご相談ください。
また、“術後に腫れるのは嫌だ”という方にも対応方法がありますのでご相談ください。
静脈内鎮静法は熟練した歯科麻酔専門医が担当します。
根の治療をしても病巣が治癒しなかったり、痛みが取れない場合があります。また、上の奥歯では蓄膿症(歯性上顎洞炎)の原因となっている場合もあります。症状が長期にわたる場合は、外科的な治療を行うしか方法がないこともあります。
当院では最新のCTによる正確な診断に加えて、専門の器具と材料を用いた外科的歯内療法を行っています。これまでの研究では、“再根管治療”よりも成功率が高いとされています。30分程度の手術時間で健康保険が適応されます。歯ぐきが腫れている、触ると痛いなどの症状があるようでしたらご相談ください。
くちびる裏のヒダが張っていて歯に隙間がある。
痛みはないが腫れている。ガマ腫では切除しない薬剤の注入療法も行っています。
粘液のう胞では微小開窓療法など切らない治療も選択できます。
永久歯が埋まっていて生えてこない。
重力の影響を受け、舌根部が沈下して気道が狭くなる状態を閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)といいます。
当院では閉塞性睡眠時無呼吸が疑われる患者様を、診療指針(ガイドライン)にしたがって、関連診療科と連携して対応しています。
保存治療としてのCPAPや口腔内装置が奏功しない方や、不向きな場合に検討される根治的な治療です。鼻や喉の精査が必要な場合もありますので、専門の医療機関と連携します。
オトガイ舌筋前方牽引術(Genioglossus Advancement: GA)→手術侵襲はMMAに比較して小さく、下あごが小さい方が適応。
上下顎前方移動術(Maxillomandibular Advancement:MMA)→手術侵襲は大きいが最も効果的な手術法。
いずれも気道を拡げるための手術です。上下顎前方移動術では、術後の咬み合わせを安定させることも重要ですので、矯正歯科と連携して治療を進めます(術後の歯列管理)。
睡眠時無呼吸は早期の症状改善が求められますので、治療期間を大幅に短縮できるサージェリーファースト法を行っています。
手術後に気道が拡大し、無呼吸症状が改善しました。